人気ブログランキング | 話題のタグを見る

しろのいえ

shironoie3.exblog.jp
ブログトップ
2011年 09月 18日

土は失われる

土は失われる_e0239475_11221632.jpg

何の写真でしょうか?

これは父が土を掘り返して山にしていた土の山の様子です。
大雨の後、こうなりました。

少しでも小石が乗っている部分は、土が残っているのですが、何も乗っていなかった部分の土は大雨で流されてしまいました。

土は失われる_e0239475_11224821.jpg

また見えにくい写真ですが、こちらは少しでも杉の葉が乗っている部分の土だけが残って、他の土は流されてしまった様子です。 (ブログを書き始めたら、接写の出来る新しいデジカメが欲しくなります・・・。)

ほんのちょっとの木の葉でも土を守ってくれることに驚き、以前撮っていた写真です。


今朝方もすごい大雨でしたね~。
昨日のすさまじい夕立の後も、ふだんは透明な川の水が、まるで東南アジアの川のように濃いキャラメル色と化して流れていました。 その色の正体は! 

そうです、大雨で流された土が流れているのです。

土は水や風やその他の要因でどんどん失われていきます。
でも、草が枯れて土ができていく速度は本当に本当に遅いのです。
集めてきた草や枯れ葉を山のように積んでいても、2年後には1/10以下の容積に減ります。 そして、そこには新しく出来た土が残ります。 時間をかけてもっともっと容積は少なくなり、腐葉土から本当の土になっていきます。

そんな大切な、私達の食や命を支えてくれる土が、地球上に、リンゴの皮よりもはるかに少ない割合で存在しています。 その土が、今どんどん失われています。 

mixiで交流しているベランダ菜園の友人が、プランターでお野菜を作っていると、間違いなく土が減っていくのを感じると言いました。 土がお野菜に化けた分、確かに土は減るのでしょうね。
畑にいるとなかなか土が減っているだとか気づけないのですが、上記の写真やプランター栽培の話を聞いていると、確かに土は減っていくのだなあと納得させられます。 畑の縮図ですね。

作物を作るのに有効な土がどんどん土が失われていくと、私達はどうなると思いますか?


先日、大雨の後に、傾斜した畑の耕起後の土が雨で大きく削られて、流されて、畑の中に大きな川が出来ているのを見ました。 (残念なことに、その時カメラを持ちませんでした・・。) 恐ろしかったです。 
土を作るのにどんなに時間がかかるかが分かっているだけに、恐ろしい光景でした。
(少し近い状況として、大雨の後の、ご近所のむき出しの畑の写真を載せてみました。↓)
土は失われる_e0239475_11242977.jpg


土を裸にしてはいけない。

自然の土にむき出しという状態があるだろうか?
かならず、草が生えていたり、落ち葉が落ちていたりするのではないか。
なにか土を保護しているものがあるのではないか。

しろが、不耕起栽培で、草を生やして、畝の上には必ず草ワラを敷くというのは、土づくりのためであると同時に、大切な土を守りたい一心でやっています。 そして、そんなやり方が一般的になったらいいなあという強い思いがあります。

写真は、今年最後のキュウリ。 今、どんどん実をつけてくれています♪
土は失われる_e0239475_11271511.jpg

by shiro413 | 2011-09-18 11:33 | お野菜づくり