ダイコンサルハムシという虫がいます。
小さくて、私のデジカメでは写真にとれないので、写真はつけていませんが、とても厄介な虫です。
アブラナ科の植物を食べます。
アブラナ科の植物は秋ころになると自生してたくさん芽を出しますが、サルハムシがたくさんいるところではきれいに消えてしまいます。 食べ尽くされてしまいます。
今年はとても虫が多いです。
ヨトウムシもオオタバコガの幼虫も、大物がたくさん取れます。
そして、去年に引き続き、ダイコンサルハムシ。
ダイコンサルハムシは、放っておいたら大変なことになります。
小さい芽はもちろんで、大きな株でも枯死に至ることがあります。
枯死しないものも、葉が穴だらけになってとても販売できる代物ではありません。
今日は、母とダイコンサルハムシ退治。
母は葉物③の、私は大根③、こかぶ②の。
とてもとても時間がかかります。
秋の農繁期。
ただでさえ、種まき、定植、定植後の管理、夏作の収穫が目白押しなのに、それに加えて虫取りにとても時間がかかるので泣きたくなります。
さらに、せっかく種を蒔いたのに消えてしまって、またまき直しなど二度手間も多くなる。
しかも地面にぴったり付くくらいの無理な姿勢で、小さい敵を追う作業。
ピンセットを使って捕まえてはつぶしていく。
あまりに無理な姿勢が続くので、今日はなんだか畑でヨガでもやっているような気持になりました。
しかも、成虫も幼虫も危険を察知したらすぐに下に落ちてしまいます。
地面の上やネットの上のサルハムシは、小さくて、手ではまず取れません。
しかも捕獲用の道具(ピンセット)も小さくて、母は頻繁にピンセットを見失っては大騒ぎします(^^;
なので、今日はピンセットにひもを付けて体にくくってやりました。
ピンセットは先がとがっていないものでギザギザがついているタイプのもので良く取れます。
母が積極的に虫取りに参戦してくれるのが大きな救いです。
一人ではとても立ち向かう勇気が持てません。
中途半端にやってもあんまり意味がないし、徹底的にやろうと思えばどれだけ時間がかかるかと思うと恐ろしくて。
どうぞ、虫取りした葉物には生き延びてほしいです。
ダイコンサルハムシが平気な葉物もあって、ネギ、レタス、ホウレン草、大きく育ったキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどです。
去年からダイコンサルハムシが大発生しているので、一般の葉物や白菜はもう諦めて、サルハムシに強い作目に絞った方が良いのかなあとも思います。 でも、やっぱりなんとか対処できないかなあと夢を見て、種を蒔いてしまうのです。
葉物ではありませんが、じゃがいもなどはすくすく育っていて、その成長ぶりに癒されます。
先日行った、なずなでもダイコンサルハムシには苦戦されていました。
毎日何時間も虫取りに費やすそう・・・。
それを聞いて少し勇気をもらいました。
私もしっかり守らなきゃ!
ダイコンサルハムシは飛べなくて、とにかく歩いてくるので、なずなでは防虫ネットの端を地面に埋めて、
ネットに登ってくるやつを頻繁に捕まえる作戦で防御されていました。
すごく参考にはなるのですが、私は少量多品目で作っているので一畝ごとに対処せねばならず、難しいです・・・。 一畝ごとに防虫ネットの端を土に埋める手間を取る覚悟が問われています。
サルハムシにやられた一回目の白菜。↓
葉物代わりに半結球で収穫するつもりだったものでした。
早物なので、うまくいけばラッキーくらいの気持ちではいましたが、見事に軸だけになってしまいました。
恐ろしかです。
作物を諦めるのは簡単なのですが、それだけ虫が増えたということが恐ろしいです。
これはまた別の年の白菜。
まだサルハムシの怖さを知らなかった頃の白菜。
穴だらけ。 これを放置しておくと、さっきの写真のようになります。
一匹で1200個の卵を産むそうです。
そんで、成虫は500日生きるそうです・・・。
恐ろしかです。
ふつう、葉物を食べるのは幼虫が多いのですが、ダイコンサルハムシは成虫も幼虫も葉を食べます。
種や芽がでかい大根はなんとか逃げ切れることがありますが、カブは種を蒔いて発芽しても大きくなる前に全てなくなってしまうことも多々あります。
果たして今年はカブが収穫できるのか!?
恐ろしかです。
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